• CLT

     


    コンパクトな木造集合住宅

    日本の都市部では、住環境が集約されたマンションが立ち並んでいる。こうしたマンションは、大きな壁を形成する板状マンションや、高層に積み上げられたタワーマンションなど、その形状や規模の大きさから、既存の周辺環境にそぐわないものとなってしまっています。
    そこで、大規模なマンションを小規模化し、10m×10m×10層のコンパクトな木造集合住宅を林立させることで、周辺環境に馴染んだ新しい住環境を提案します。(イメージ:図1・図2)

     

     

    (図1)SDレビュー2004 やながせの作法

    (図1)SDレビュー2004 やながせの作法

     
     
     
    (図2)岐阜高島屋南街区開発事業 プロポーザル案 2006年

    (図2)岐阜高島屋南街区開発事業 プロポーザル案 2006年

     

     

     

     

     

     

    環境にやさしいCLT

    CLTはラミナを並べた層を板方向が直交するように重ねて接着したパネルです。CLTを用いる環境面のメリットとしては以下のような点が挙げられます。

     

    ① CO₂ 発生量を抑える:製造するときのエネルギー量が他の材料よりも少なく済みます。

    ② サステナブルな素材:構造躯体にダメージを与えることなく解体できるため、再利用が可能な素材です。

    ③ 森林資源の循環利用:伐採期を迎えた森林資源を有効活用し、森林整備を進め、新たな資源を生みます。

     

     

    (図3)CLTイメージ

    (図3)CLTイメージ

     

     

     

     

     

     

    CLTを用いた木造構法

    CLTパネルと柱によって構成された木造構法としています。ポストテンション方式で張力を導入されたCLTパネルを2本の柱で挟み、その間にダンパーを設けます。さらにそれら4組で正方形のコアを形成し、中央に穴の開いたスラブの内と外から二重で囲い込むことにより、耐震性に優れた木造建築を実現します。

     

     

    (図4)提案モデル ― 柱・壁(CLTパネル)

    (図4)提案モデル ー 壁(CLTパネル)・柱

     

     

     

     

     

     

    螺旋状スラブとユニット

    1枚のスラブを4等分し、1/4層ずつ高さを変えることで、螺旋状に連続した空間を形成します。また、このスラブの組合せにより、住む人々は適した広さのユニットを選択することが可能です。

     

     

    (図8)断面パース

    (図5)提案モデル ― ユニット

     

     

     

     

     

    多様な住み方に対応する平面

    螺旋状に連続するスラブの上を薄い床で覆います。これにより内部の機能に合わせ、スラブのレベル差に関係なく床を延長することができ、住民の多様な住み方に対応した自由な平面を形成します。

     

     

    (図9)平面図 ー Unit3例

    (図6)断面パース ― スラブと床